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 2010 IDC(PURINA Incredible Dog Challenge)〜USDDN World Finals 
        
2010 USDDN 旅日記   平井俊介 

10/1(Fri) その時シャックは

金曜と土曜に行われるIDC(PURINA Incredible Dog Challenge)。招待制のこの大会はこのスポーツで活躍を認められた選手にしか出場する権利は無い。そして、アメリカ人のみの大会であったが今回は初めてインターナショナルな大会となった。日本2チーム・ポーランド3チーム・カナダ2チーム・アメリカ3チーム。
空は晴れていて風は無い。
会場に入ると早速カメラの前へと連れて行かれる。まずは選手紹介の撮影をして、そのあとにインタビューを受けた。
会場はすでに完成していて、テント、観客席、スクリーンの大きさに圧倒される。
しばらくはフリータイムがあったので練習をしたり、会話をしながら出番を待つ。

ヤチと僕をIDCに推薦してくれたのはメリッサ・ヒーター。皆さんの知っての通りで、僕にディスクドッグを始めるきっかけを与えてくれた人。そんなことは知らないか。
現在唯一の世界大会であるUSDDN World Finalの主催者。ヤチと同等に話せる存在。

メリッサが言うにはこの日は色んな意味で調整の日らしい。カメラワークの調整。犬の調整。運営やスケジュールの調整。もちろん観客はいるけれど。
とにかくまだ本気は出さないようにというアドバイスをもらった。本番は明日。

様々なドッグスポーツが繰り広げられる中でディスクドッグはメインイベント。
この日はヤチのプレイの最初を観ることが出来なかったけれども、観客の歓声で盛り上がっている事は明白。フリップにチームムーブ、特にスクートトランジットでは異様な盛り上がりを見せた。今年の初めからヤチと一緒に取り組んできたテーマはやはり時代の先端を走っていた。
自分は5ミスで今日は終了。その後、ポーランドの女の子達がプレイ。マルタは緊張していた。

個人的な話をすると、夕食の後でポーランドの女の子にダンスに誘ってもらった。踊れないけれども何となく真似をしてその場を乗り切った。後ほどヤチからダンスを教わる予定。

その時シャックはクリッカートレのやり過ぎで少し太っているとヤチに注意された。これもまた経験。

実はチェコでもダンスに誘ってもらった。これはヤチも知らない。


10/2(Sat) いよいよ本番

ディスクドッグがメインイベントだから、am9:00に現地入りをしてもpm2:45のディスクドッグまでにはまだまだ時間がある。それでも、練習したり緊張したりしているうちにあっという間に時間は迫ってくる。
演技順は昨日と変わらず。しかし、天候は打って変わって風が吹く。
そして、イベント向きではない風が吹いたままゲームがスタート。ヤチは大歓声で終わらせた。http://www.youtube.com/watch?v=HGTRKuTQeA4
これに続けるかどうかは自分次第。Incredible Dog への挑戦が始まった。
http://www.youtube.com/watch?v=Cp0LcSQkvr8

でも、喜ぶのはまだ早い。あと11日もすればUSDDNが待っている。


10/3(Sun) 昨日の話(日記以外)

色々な情報を持ち帰ろうと持ってきたデジカメでしたが、ヤチと自分が続いている事もあり全く撮影する時間が無かった。練習として木を一枚撮影しただけ。

自分の演技が終わった後すぐに点数が発表される。上手く聞き取れなかったけれども、メリッサがとても喜んでいた。結果は最高得点。そりゃあそうさ。ヤチがコーチだもの。

大会後にサインを求めてきてくれた人がいた。その時にはどういう人物なのかがいまいち分かっていなかったけれども、とてもオーラがあったので日本語で「サインをさせてもらえて光栄です」と書いた。後でヤチから話を聞かせてもらったら、このローデスという女性は本当にすごい人だった。伝説のフリースタイラーの一人。

夜にはメリッサとポーランドの人達が優勝ケーキを用意してくれていた。写真を撮ることも忘れて食べてしまった。ここまできてようやくポーランドの女の子達と仲良くなれた気がする。


10/4(Mon) 日曜日の話

仲良くなったのも束の間、ポーランドの女の子達とも別れを告げる。惜しむ間もなくヤチと僕はSt.Louisからメリッサの住んでいるCartersvilleへと朝8時に出発。夜8時に到着。
今、日記を書きながら別れを惜しむ。あぁ。
留守番Japanからパワーをもらった日


10/5(Tue) いつも通りの控えめな日常
この日がUSDDNまで残り11日だった。
留守番Japanからパワーをもらった日2


10/6(Wed) 取材を受けた

メリッサ邸を出発して今回の選手村であるKOAに移る。Kampground of America.
あと6日か7日…とにかく来週の水曜日にはTeam Japan が到着して、日本・ドイツ・チェコ・ポーランドが揃う。
昨日今日と違う新聞社から取材を受けた。あまりに上手く喋れないからヤチが代わりに答えてくれることがたまにあった。控えめに言って9割。



10/8(Fri)


投げ練をするたびに下手になるというドツボにはまる。
ところで、サンデージャポンにShaun&ShackのIDCの映像が流れるかも!?という状況でしたが、番組のコメンテーターが亡くなられたということで白紙に...。USDDNに集中しろということか。あと8日。ゴクリ。


10/15(Fri)

今日はUSDDNのゲーム会場が解放された。
フィールドに立ってみた。改めてここで戦う事を実感したら、どうにも笑いが止まらなくなった。しかし、昨年の悔しさも同時に思い出してしまったので、とにかくひたすら投げた。
ヤチはカナダ人を相手にセミナーを行っていた。当初の予定は2人だったけれども、「私も受けていいですか?」と次から次へと参加者が増えた。その中には今回World Finalに出場した選手もいた。

午後7時からUSDDN National finalの抽選会を行った。
結果は日本チームとしてはラスト、全体としては真ん中という順番。
相変わらずくじ運はばっちり。


10/16(Sat) USDDN National final

見知っているプレイヤー達が顔をそろえた。
プレストン&Skye。もう一頭のシエナはトスフェチが弱いということらしい。
マーク&Rocket。あれ?Rocketは確か去年涙の引退をしたはずでは?
トレイシー&Courage。Caroon JackとBladeは怪我のため、急きょノールーチンのこの犬とやるらしい。
ドナ&Diva。今年はどんな事を用意しているのかなぁ。
この時点ではチャック&Bling Blingのことは全く意識をしていなかった。

後日談ではあるけれど、2Rの自分のトスフェチの時の映像を見てみたら、着替えるはずのUSDDN のTシャツに着替えるのを忘れたままで投げていた。緊張していたんだなぁ。


10/17(Sun) USDDN World final

PIDC、USDDN National final優勝とここまでは最高の結果。
今日この日の為に一年間頑張ってきたし、まだ余力は十分に残っている。
油断をしていたつもりはなかったけれども、やっぱりそんなに甘くは無かった。

減点にこそならなかったけれども1R目からシャックを落とすというミス。
それでも1R目のフリーはギリギリトップで通過出来た。問題は2R。
2Rのトスフェチでは1投目にフットフォルトをしてしまった。そのまま慌てに慌てて、5・6投目をミスして13P。
この瞬間、一年間の全てが終わった気がした。テントに戻りたくなかったし、そもそも誰かと話をするのも嫌になっていた。地面がぐらぐらと傾き始めていて、そのままどこかに隠れたかった。
でも、ヤチは違うことを考えていた。ここからが本当の正念場で、こういう時にどう振るまえるかがとても大切だと。去年の自分はジャッジに納得がいかずにふてくされて3位の表彰台にあがっていた。今思えばすごくガキ。そんな恥ずかしい事はもうしたくなかったから、3Rを全力でプレイして応援も全力でやった。結果は5位だったけれど、去年よりも下位だったけれど、それでも昨年の自分に勝つ事が出来たというのは不思議な体験だった。


12/1(Wed)

USDDNが終わって早1月半が経ちました。今頃日記を書き終えました、すみません。
去年もそうだったけれども、ヤチはあっという間に先に行ってしまいます。その後を頑張って追っていくと、今やもうUSDDNの時の自分のプレイが恥ずかしくて仕方がありません。今シーズンの主だったゲームは終了しましたが、この冬の間にもっともっと上手くなりたいと思っています。みなさん、これからもよろしくお願いします。
平井俊介       





      

        
            

        



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